そもそもの昇任試験制度から
今後、ご自身の働き方や人生設計に大きな影響を及ぼす
定年延長制度まで、こちらで解説いたします。
昇任制度とは
性別・学歴を問わず、努力次第で、平等に
キャリアップが可能な試験制度
学歴・性別を問わず努力次第で平等に
キャリアップが可能な試験制度
警察官の昇任制度には、①競争試験による昇任と、②勤務成績や経験年数に基づく選抜・選考による昇任の2つからなります。
①の試験は、法学、実務に関する択一式問題、論文、面接、逮捕術などの実技試験で構成されています。
また、受験資格が得られる年数は、採用区分によって異なります。
キャリアアップ図
なぜ昇任試験を受けるのか
《仕事・目標・年収》など
自分の希望を実現させるため
昇任=偉くなるというわけではありません。将来を見据え、自分の潜在能力を掘り起こし、警察官としてのキャリア形成に大きなメリットをもたらすことができるのが“昇任”なのです。
3つの大きなメリット
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キャリアパス
自分が将来どの専門分野で働く警察官になりたいのかをイメージすることができれば、具体的に目標に向けての必要な能力、実務経験が見えてきます。
昇任することは、仕事の幅を広げ、経験値を積むことができるという意味でもとても重要です。 -
働き方
刑事として第一線で捜査したい、ワークライフバランスを重視したい等、働き方は多様になってきています。自分が希望する働き方を実現するためにも階級に付き、希望の職場に異動出来る可能性を高めなければなりません。
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給与
警察官の給与は階級による等級と年功による号給により決まります。号給は自分ではどうすることもできないので、階級を上げることで給与を上げていくしかありません。
定年 65 歳引き上げの影響
退職者の減少が、将来的に
試験の難化につながる可能性
2021年6月に成立した改正地方公務員法で、地方公務員の定年が60歳から65歳に段階的に引き上げられることになりました。これにより2031年度に定年が65歳となります。
多様な働き方や、継続して勤務しやすい環境につながる改正法ですが、退職者が減るため、その分昇任できる人も抑制されることが予想されます。
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2023年度から2年に1歳ずつ
定年を引き上げ -
原則として60歳で役職から外す
【役職定年制】の導入 -
退職者が減少し、昇任できる人が減る
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昇任試験の難化につながる
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